昨日からハノイで、日本映画祭が始まりました!
初日の夜に上映されたのが、「彼らが本気で編むときは、」でした。
<ストーリー>
優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ。
そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。
小学生のトモは、母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。
ひとりきりになったトモは、いつものように叔父であるマキオの家に向かう。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。
リンコの美味しい手料理や母親が決して与えてくれなかった家庭のぬくもりとトモへの愛情・・。最初は戸惑うトモだったが、リンコのやさしさに閉ざした心を少しずつ開いていくのだった・・・。本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、自分らしさと本当の幸せを教えてくれた。
嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・。
引用:https://amzn.to/2KLkpG7
感想をつらつらと書いていきます。
生まれ持っての女性だからと言って、誰しもが「母親」になれるもんでも無いよなぁ。
逆に生まれた時に身体のつくりは男性だったとしても、「母親」になれる人は世の中にたくさんいるんだろうなぁ。
そこに身体のつくりの区別は無いと思った。
身体と心の性のチグハグさにだけでも、十分に辛い想いをしている人に対して、差別する意味がわからない。
小学校で同性愛者に対する偏見や、性同一性障害に対する偏見からのイジメみたいな描写があったけど、「この現代社会において、まだそんな時代錯誤なの!?」と思ったら、「ダサっ!」てなったけど、現実の小学校では、もっとフラットであれば良いなぁーと思った。
最後、トモは結局捨てた母親との暮らしに戻っていくけど、子供時代に子供が母親を選んだとしても、今後色々経ってから、もしかしたらリンコさんを選ぶ日が来るのかもしれないな、と芦田愛菜ちゃんが出演していた「Mother」のラストで大人になった少女が、少女を誘拐した女性の元に戻っていったシーンを思い出した。
いつまでも、子供が親を疑いもなく愛し続けるわけではない。という気がした。