先日お話をしたAさん。
Aさんは、どうやらビジネスの話をするのが好きな人の様で、
ガイドをしていても、「これはビジネスになりそう!」
「これを改善したら良さそう!」と
目に付く事を逐一、ビジネスにするにはどうしたら良いかという風に
教えてくれました。
それについては、何故だか最近私の周りにはベトナムでビジネスをしたい人が
寄ってくる傾向にあるので、あまり気にしなかったのですが、
・・・あっ!話し脱線しますが、私にビジネスの話しをしてもあまり意味ないですよ
私、しがないベトナム現地採用者ですから。
ベトナムの権力者とのツテもコネも無いですし、
私と繋がったからと言ってベトナムでビジネスをするのに役に立つ情報は
出ません
なんだか最近、何か勘違いされて私に会いたがる人がいますが、
是非、『トラベロコ』さんにお願いします。
↑勝手に宣伝。
+++++++++++++++++++++++++
さて、話を戻しまして、私が最後にAさんに笑顔で反撃したと以前に書きましたが、
その理由は、Aさんが「お金儲け」の事しか考えていない事を言ったからです。
これは、もしかしたら、人によってはAさんが正しいよ、
Halcaさんは甘いよ!って言われるかもしれないんですが。
Aさんは、今あるタクシー内のシステムを変えたら、便利になるし
儲かるという話をしていたんです。
多言語機能や、クレジット決済機能など
今ある不便を解消できるシステムの開発です。
それ自体は、良い考え方だと思います。
ただ、私が引っ掛かったのは、「人の為」ではなく
「お金儲けの為」にシステムを開発したいという考え方。
確かに、ハノイは色々な事が不便です。
改善したら良いなと思う事も多々あります。
改善する為のコツを日本人は持っていてビジネスになるかもしれません。
だけど、バスにはもぎりのお兄さんたちがいて、
システム化されていないからこそ、
もぎりのお兄さんたちの雇用があるわけです。
地下道で住み込みで掃除するおばさん達も、
もし高性能な掃除システムが出来て、
ハノイ内の地下道を1人の人が持ち回りで掃除するようになったら
今いる沢山のおばさん達の雇用が一気に無くなってしまうんです。
日本と比べたらハノイは色々な事がシステム化されておらず不便です。
けど、今日本で色々な事がシステム化された結果、
少数精鋭で働かされクタクタ。
人手が足りずいっぱいいっぱいの中働かされる一方で
仕事が無くて困っている人もいる、
そういう状況を知っているからこそ私は必ずしも「便利が一番!」とは思っていません。
だから、「システム化されていない!」「ここにシステム導入すれば儲かる!!」という考えだけで、
ベトナムでビジネスを始めようとする事には疑問を感じます。
自分が儲かれば、システム化されるまでその業務についていたベトナム人達が無職になっても構わないんでしょうか?
この世は弱肉強食、時代についていけない奴は負けて当然なんでしょうか??
私は違うと思います。
きれいごとかも知れませんが、ベトナムはやっぱり
ベトナム人のものなわけですし、お金儲けも大事だとは思いますが、
ベトナム人の今後も考えてビジネスをしてほしいなと思います。
・・・たまに思いますが、私ってベトナム大好きなんですねw